ききいさん【危機遺産】
《「危機にさらされている世界遺産」の通称》世界遺産のうち、自然災害や紛争、開発、密猟などによって価値を損なう恐れのあるもの。ユネスコの危機遺産リストに登録され、資金援助や国際協力などを受けることができる。危機を脱したと判断されればリストから削除される。
ききいしき【危機意識】
1 危機が迫っているということを感じること。危機感。 2 既成の秩序や価値観が崩壊しつつあることを認識し、これに対処しなくてはならないとする自覚。
ききいっぱつ【危機一髪】
髪の毛1本ほどのごくわずかな差で危機におちいりそうな危ない瀬戸際。「—のところで難を免れる」
ききかん【危機感】
今のままでは危ないという不安や緊迫感。「—をいだく」
ききかんり【危機管理】
1 大地震などの自然災害や、不測の事態に迅速・的確に対処できるよう、事前に準備しておく諸政策。 2 ⇒リスクマネージメント
ききしんがく【危機神学】
《(ドイツ)Theologie der Krisis》第一次大戦後の混乱の中で説かれた弁証法神学。
ききたいおうゆうし【危機対応融資】
金融危機などが発生した際に、政府が日本政策投資銀行など指定の金融機関を通じて企業に低利で融資を行う制度。金融機関に対しては、日本政策金融公庫(日本公庫)から資金の貸し付けやリスク補完等が行われる。民間金融機関の貸し出し余力が乏しくなると、企業の資金繰りが悪化するため、政府主導で対策を進める目的で行われる。 [補説]平成20年(2008)の世界金融危機に対応するため、同年12月から実施され、日本政策投資銀行などから民間企業に多額の融資が行われた。また平成23年(2011)の東日本大震災においても、日本公庫から多額の震災関連融資が行われた。
ききひょうか【危機評価】
⇒リスクアセスメント
ききかんりセンター【危機管理センター】
1 人の生命・身体・財産に重大な被害が生じるおそれがある緊急事態や、企業等の組織の経営活動に損害を及ぼす事態への迅速な対処、およびそうした事態の発生の防止を目的とする活動の中心的な拠点となる施設。政府・省庁・地方公共団体あるいは、企業や医療機関などの組織でそれぞれ設けている。 2 ⇒官邸危機管理センター
ききたいおうえんかつかぎょうむ【危機対応円滑化業務】
日本政策金融公庫が、危機対応業務の指定金融機関である日本政策投資銀行および商工組合中央金庫に対して一定の信用の供与を行うこと。