よしだとうご【吉田東伍】
[1864〜1918]歴史地理学者。新潟の生まれ。独学で歴史学者となり、のち早大教授。著「大日本地名辞書」「倒叙日本史」など。
よしだとうよう【吉田東洋】
[1816〜1862]幕末の土佐藩士。藩主山内豊信に登用され藩政改革に努めたが、保守派・尊攘派に暗殺された。
よしだとみぞう【吉田富三】
[1903〜1973]病理学者。福島の生まれ。東北大・東大教授。ネズミに肝臓癌 (がん) を発生させる実験に成功。さらに吉田肉腫を発見するなど、癌研究に貢献した。文化勲章受章。
よしだともこ【吉田知子】
[1934〜 ]小説家。静岡の生まれ。本姓、吉良 (きら) 。「無明長夜」で芥川賞受賞。他に「満洲は知らない」「箱の夫」「お供え」など。
よしだならまる【吉田奈良丸】
[?〜1967]浪曲師。2世。奈良の生まれ。優美な節調が評判をよび、「奈良丸くずし」という歌謡まで流行。明治から大正にかけて桃中軒雲右衛門と人気を二分した。
よしだにくしゅ【吉田肉腫】
シロネズミの腹水腫瘍 (しゅよう) の一種。腫瘍細胞が腹水中で個々に遊離した状態で増殖し、他の個体に移殖が可能。累代移植され、抗癌 (こうがん) 剤開発などの実験に広く用いられる。昭和18年(1943)吉田富三が発癌の動物実験中に発見。
よしだぶんごろう【吉田文五郎】
[1869〜1962]文楽人形遣い。3世。大阪の生まれ。本名、河村巳之助。女方遣いの名手。昭和31年(1956)難波掾 (なにわのじょう) を受領。
よしだまさお【吉田正男】
[1914〜1996]野球選手・評論家。愛知の生まれ。高校野球では中京商業のエースとして甲子園で3連覇。明大では外野手として5度の東京六大学リーグ優勝を果たした。卒業後都市対抗野球で活躍。のちアマチュア野球評論家。
よしだみつよし【吉田光由】
[1598〜1673]江戸前期の数学家。京都の人。幼名、与七。通称、七兵衛。出家して久庵。毛利重能・角倉素庵に学び、「塵劫 (じんこう) 記」のほか「古暦便覧」「和漢合運」などを著した。
よしだよしお【吉田義男】
[1933〜 ]プロ野球選手・監督。京都の生まれ。昭和28年(1953)阪神に入団、遊撃手として活躍。ベストナインに9回選出された。のち同球団の監督に就任し、同60年にはチームを21年ぶりのリーグ優勝、初の日本一に導いた。