吉蔵(きちぞう)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・で情夫の石田吉蔵を殺害して、その肉体の一部を斬り取って逃亡したという稀代の妖婦の情痴事件が世をさわがせたのは、たしか昭和十一年五月であったが、丁度その頃私はカフェ美人座の照井静子という女に、二十四歳の年少多感の胸を焦がしていた。 美人座・・・
織田作之助
「世相」
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・・・『お婆さん、吉蔵が眠そうにしているじゃあないか、早く被中炉を入れてやってお寝かしな、かわいそうに。』 主人の声の方が眠そうである、厨房の方で、『吉蔵はここで本を復習ていますじゃないかね。』 お婆さんの声らしかった。『そう・・・
国木田独歩
「忘れえぬ人々」
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