むかいしお【向(か)い潮】
船の進行方向と逆の方向に流れる潮流。
むかいだな【向(か)い棚】
床脇棚 (とこわきだな) の一。棚が左右にあり、中央に間隔をあけて向かい合っているもの。
むかいづけ【向(か)い付け】
連句の付合 (つけあい) 手法の一。前句の趣向に対立する趣向で付句すること。→七名八体 (しちみょうはったい)
むかいづち【向(か)い槌】
「相槌 (あいづち) 」に同じ。
むかいつぶて【向(か)い礫】
小石や土を投げ合う子供の遊戯。石合戦。
むかいどなり【向(か)い隣】
通りなどを隔てて向かい合っている家。また、近隣。むこうどなり。
むかいばら【向かひ腹/当腹/嫡腹】
正妻から生まれること。また、その子。「—の三郎君、十ばかりなるに」〈落窪・一〉
むかいび【向かひ火】
1 燃え進んでくる火の勢いを弱めるために、こちら側からも火をつけること。また、その火。「火を打ち出でて、—を著けて焼き退 (そ) けて」〈記・中〉 2 怒る相手以上に怒ってみせて、相手の勢いをおさえること。「いとうしろめたき御心なりけりと、—つくれば」〈源・竹河〉 3 敵陣のかがり火に対してたく火。「平家は生田森に陣を取って—を合す」〈盛衰記・三六〉
むかいめ【嫡妻/正妃】
《「向かい女 (め) 」の意》正妻。本妻。「わが女 (むすめ) 須世理毘売 (すせりひめ) を—として」〈記・上〉
むかいびしゃ【向(か)い飛車】
将棋で、振り飛車の一。飛車を、先手であれば8筋に、後手であれば2筋に移す戦法。相手が居飛車で指す場合は、互いの飛車が向かい合う形になる。