唐人の寝言
何を言っているのかわからない言葉。また、筋の通らないことをくどくど言うたとえ。
とうじんあめ【唐人飴】
江戸後期ころから明治にかけて、中国風の服装で唐人笛を吹き、歌をうたいながら、長崎名物と称する飴を売り歩いた者。また、その飴。のちには唐人笛だけを吹き、飴と木製の笛を売って歩いた。
とうじんうた【唐人歌】
江戸中期からはやった、中国音をまねた流行歌。「かんかんのう」の歌など。
とうじんおきち【唐人お吉】
[1841〜1890]伊豆下田の船大工の娘。安政4年(1857)下田奉行所のはからいで、下田に滞在中のアメリカ総領事ハリスのもとに看護婦として送られたが、実際は妾であったという。のち自殺。 十一谷義三郎の長編小説。副題「らしゃめん創世記」。の悲劇を実話に基づき描いた作品で、昭和3年(1928)「中央公論」誌に掲載。昭和4年(1929)単行本刊行。その翌年には溝口健二監督により映画化された。続編に「時の敗者唐人お吉」がある。
とうじんおどり【唐人踊(り)】
⇒看看 (かんかん) 踊り
とうじんがさ【唐人笠】
1 縁があり、中央が高くとがった笠。祭礼で唐人囃子 (ばやし) などをする者や唐人飴 (あめ) を売る者などがかぶった。 2 近世、1に模した兜 (かぶと) 。鉢が高く、つばが広い。
とうじんばやし【唐人囃子】
唐人の姿で、太鼓・笛・鉦 (しょう) などを奏すること。また、その囃子。
とうじんぶえ【唐人笛】
チャルメラ。また、らっぱ。
とうじんまげ【唐人髷】
江戸末期から明治末ごろまで行われた少女の髪形。髷を左右にふっくらと結い、元結の代わりに毛で十文字に結び留めたもの。
とうじんまち【唐人町】
江戸時代、中国人が集団居住していた町。長崎・博多などが有名。