かいせつげんかい【回折限界】
望遠鏡や顕微鏡などの光学系における、光の回折により制限される解像力または分解能の理論的限界。望遠鏡の場合、角度分解能は波長λ、口径Dとすると、1.2λ/Dラジアン程度、顕微鏡の場合、空間分解能は波長λの半分程度となる。
かいせつこうし【回折格子】
光の回折を利用してスペクトルを得る装置。ガラス板に多数の細いすきまを平行に等間隔に刻んだもの。グレーティング。
かいせつじま【回折縞】
光の回折によって生じる明暗の縞模様。白色光では縞に色がついて見える。
かいせつは【回折波】
回折によって伝播する波。障害物の後方にも伝わる。波長が長いほど、回り込む角度が大きい。
かいせつぼけ【回折暈け】
⇒小絞り暈け
かいせつこうがくそし【回折光学素子】
⇒回折レンズ
かいせつレンズ【回折レンズ】
光の回折現象を利用し、光を収束して結像させるレンズ。回折格子のパターンを、光の波長程度の周期で光軸を中心に同心円状に配したもの。カメラの撮影用レンズの場合、通常の屈折レンズを組み合わせ、異なる材料でつくられた回折格子を積層化することで、迷光となる不要な回折光を抑制し、鮮明な画像が得られる。回折光学素子。DOE(diffractive optical element)。