[補説]固定利付国債は、発行時に
償還期間と
利率(
表面利率)が
確定していて、
満期まで半年ごとに
利子を受け取り、満期時に
額面金額で
元本が
償還される。例えば、
満期10年、
年利1パーセント、額面金額100円の
国債を
購入した
場合、
満期までの10
年間に
合計10円の
利子を受け取り、10年後に100円で
償還される。この
国債を
購入から2年後に
売却するとき、市場金利が2パーセントに
上昇していると、
年利1パーセントの
国債は金融商品として見劣りする。そこで、
金利2パーセントの
債券と
同等の利回りを
実現するために、残存期間8年で受け取る
利子の
差額8円を
価格から差し引くと、92円に
下落する。一方、
年利1パーセントの
国債の
価格が100円から98円に
下落したときに
購入すると、年1円の
利子に加えて償還時に2円の償還差益(年換算0.2円)を受け取ることができる。この
場合、利回りは98円の
投資に対して年1.2円、つまり1.22パーセントとなり、0.22パーセント
上昇する。