こっかほう【国家法】
国内法のこと。国際法や地方公共団体など国家以外の団体における法に対していう。
こっかほうじんせつ【国家法人説】
国家を法的な主体としての法人と見なす学説。19世紀ドイツにおいて、ゲルバー・イェリネックらによって説かれた。日本でも天皇機関説の基礎となった。
こっかほしょう【国家補償】
国家活動によって生じた個人の損失を国家が塡補 (てんぽ) すること。国の不法行為責任による賠償も含める。
こっかゆうきたいせつ【国家有機体説】
国家を一種の有機体とみる学説。国家は独自に成長発展する生物のような存在とし、国民はそれを構成する細胞にすぎないとする。
こっかよさん【国家予算】
国の、一会計年度における歳入・歳出の見積もり。一般会計と特別会計に分けられる。
こっかりせい【国家理性】
国家の存在を至上のものとし、すべてのものが国家の維持・強化を図ることに従属するとした国家行動の基本法則・基準。ルネサンス期のイタリアの都市国家に生まれ、近代ヨーロッパに広まった。レーゾン‐デタ。国是。
こっかりょうめんせつ【国家両面説】
国家は社会的側面と法律的側面をもつので、国家学はこの両側面をそれぞれ対象とする国家社会学と国法学とからなるとする説。ドイツのイェリネックが唱えた。
こっかれんごう【国家連合】
条約に基づいた諸国家の平等な結合関係。中央組織と構成各国は、それぞれ限定された範囲内で主権をもつ。1778〜87年のアメリカ合衆国、1815〜48年のスイス連邦、1815〜66年のドイツ連邦など。→連合国家
こっかうんゆあんぜんいいんかい【国家運輸安全委員会】
⇒エヌ‐ティー‐エス‐ビー(NTSB)
こっかきかんぎじゅつ【国家基幹技術】
国の総合的な安全保障の向上や世界最高水準の研究機能の実現を図るために、国が主導して推進する大規模プロジェクト。内閣府の重要政策会議のひとつである総合科学技術会議が選定し、第3期科学技術基本計画(平成18年〜22年度)に盛り込まれた。次世代スーパーコンピューター・X線自由電子レーザー・海洋地球観測探査システム・高速増殖炉・宇宙開発の5分野。