売色(ばいしょく)
の例文・使い方・用例・文例(2)
-
・・・見える、真昼で、ひっそりした町を指さされたあたりから、両側の家の、こう冷い湿ぽい裡から、暗い白粉だの、赤い油だのが、何となく匂って来ると――昔を偲ぶ、――いや、宿のなごりとは申す条、通り筋に、あらわな売色のかかる体裁は大に風俗を害しますわい・・・
泉鏡花
「半島一奇抄」
-
・・・芸術をポルノグラフィイと見なすのも思えば無理もない次第である――議論が思わず岐路へそれた――妾宅の主人たる珍々先生はかくの如くに社会の輿論の極端にも厳格枯淡偏狭単一なるに反して、これはまた極端に、凡そ売色という一切の行動には何ともいえない悲・・・
永井荷風
「妾宅」
goo辞書とは
goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。