てんかさんぶんのけい【天下三分の計】
後漢末、諸葛亮 (しょかつりょう) が蜀 (しょく) の劉備 (りゅうび) に進言した、国土を三分割して曹操 (そうそう) ・孫権 (そんけん) ・劉備の三人で中国を支配する策。
天下の憂いに先だちて憂え天下の楽しみに後れて楽しむ
《范仲淹「岳陽楼記」から》すぐれた為政者は天下国家の憂いを世の人々がまだ憂えない前に憂え、天下国家の楽しみを世の人々が楽しんだ後に楽しむ。自己一身のことは問題にしないということ。先憂後楽。
天下は一人の天下にあらず乃ち天下の天下なり
《「六韜」文師から》天下は君主一人の専有物ではなく、天下の人々の共有物である。
天下は回り持ち
天下を握る人は次々と変わるものだということ。また、貴賤・貧富などの運命は人々の間をめぐるということ。
天下晴れて
世間に気がねする必要なく。おおっぴらに。「—夫婦になる」
天下を取る
国全体を自分の支配下におさめる。転じて、ある分野などで頂点に立つ。「戦わずして—・る」「財界に身を投じて—・る」
てんかいち【天下一】
1 この世に比べるものがないこと。日本一。三国一。「—の板前」 2 近世、「天下一」を名のることを許された鋳物工・陶工・能面師などの家。また、名人を自任する者が、作品につけた銘。
てんかいっとう【天下一統】
天下を統一すること。
てんかいっぴん【天下一品】
世の中で比べるものがないほどすぐれていること。また、そのもの。「—の料理」
てんかげい【天下芸】
天下に比べるものがないほどすぐれた芸。天下一の芸。「今春 (こんぱる) 太夫が舞に清五郎が鼓、又右衛門が片撥 (かたばち) 、いづれか—」〈浮・男色大鑑・二〉