てんぐタバコ【天狗タバコ】
日本最初の紙巻きタバコの商標名。明治10年(1877)から明治37年(1904)まで東京の岩谷商会が発売、天狗印の商標がついていた。
てんぐちょう【天狗蝶】
鱗翅 (りんし) 目テングチョウ科の昆虫。翅 (はね) の開張約5センチ、前翅の端はとがり、黒褐色に橙色の模様がある。下唇ひげが長く突出している。幼虫はエノキを食べる。
てんぐつぶて【天狗礫】
山中で、どこからともなく飛んでくるつぶて。
てんぐとう【天狗党】
江戸末期、水戸藩で、藩主徳川斉昭の藩政改革を機に結成された尊王攘夷の急進派。→筑波山事件
てんぐどう【天狗道】
天狗の住む世界。堕落した者が落ちるという魔界。仏教の六道にならっていう語。「—にも三熱の苦悩」〈鏡花・高野聖〉
てんぐとびきりのじゅつ【天狗飛び斬りの術】
剣術で、高く飛びあがって相手を斬り倒す術。
てんぐにし【天狗螺】
テングニシ科の巻き貝。浅海の砂泥地にすむ。貝殻は長紡錘形で殻高約15センチ。殻口は縦に大きく開き、殻表に黄褐色の厚い皮をかぶる。卵嚢 (らんのう) は海ほおずきとよばれる。肉は食用、殻は貝細工用。房総半島以南に分布。
てんぐのうちわ【天狗の団扇】
1 天狗が持つという、ヤツデの葉の形をした大きなうちわ。 2 ヤツデのこと。てんぐのはうちわ。
てんぐのつめ【天狗の爪】
大きなサメの歯の化石のこと。第三系から産出。
てんぐのなげぶみ【天狗の投げ文】
どこから来たかわからない怪しい手紙。