天の眼
人の正邪善悪を監視する天の眼力。
天は高きに居って卑きに聴く
《「史記」宋世家から》天帝は高い所にいながら下界の人の言葉を聞いて、これによって人間の善悪を厳しく判断する。
天は二物を与えず
天は一人の人間に、それほど多くの長所を与えることはしない。
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず
生来、人間は平等であり、貴賤・貧富の差別は初めからあるものではない。 [補説]福沢諭吉「学問のすゝめ」から。
天は自ら助くる者を助く
《Heaven helps those who help themselves.》天は、他人に頼らずにひとりで努力する者を助けて幸福を与える。
天は見通し
天は真実を見通し、善悪隠れるところがない。
天を仰いで唾する
「天に向かって唾を吐く」に同じ。天に唾 (つば) する。
天を仰ぐ
嘆いて、神に訴えるように顔を上方へ向ける。「絶好のチャンスを逸して—・ぐ」
天を怨みず人を尤めず
《「論語」憲問から》自分の身がいかに不遇でも、天を恨まず、また人をとがめず、みずから反省して修養に努める。
天を焦がす
火災などの炎が盛んに空に向かって立ちのぼるようすを形容する言葉。