[名・形動]
1 きらうこと。いやだと思うこと。また、そのさま。「嫌いな食物」「運動が嫌いな人」⇔好き。
2 (「きらいがある」の形で用いる)好ましくない傾向。懸念。「独断の嫌いがある」「考えすぎる嫌いがある」
3 (「きらいなく」の形で用いる)差別。区別。「男女の嫌いなく入学を許可する」
4 連歌・連句で、句の配置上、避けなければならないきまり。
5 (「…ぎらい」の形で)名詞または他の語句に付いて、その物事をするのがいやであること、また、そのような人の意を表す。「勉強嫌い」「食わず嫌い」
出典:青空文庫
・・・って、ほとんど昼夜の嫌いなく、松山の内外を窺って歩いた。敵打の初・・・ 芥川竜之介「或敵打の話 」
・・・汝ゃこれ嫌いでなかんべさ」といいながら懐から折木に包んだ大福を取・・・ 有島武郎「カインの末裔 」
・・・何よりもその特待生が嫌いなんだ。何日だっけ北海道へ行く時青森から・・・ 石川啄木「一利己主義者と友人との対話 」