安危(あんき)
の例文・使い方・用例・文例(12)
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・・・こういう願かけに、義弟の尊い生命の安危をたくしかねる私の心は、素朴な憤りにふるえた。こういうあわれな仕草で、自分の思いを表現するしかない人民の立場、しきたりが心に刻まれたのであった。 そういう憤ろしい思いで雨の中をのぼり下った琴平の大鳥・・・
宮本百合子
「琴平」
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・・・先日までは、まだ栖方の新武器が夢だと思っていた先日まで、栖方の生命の安危が心配だったのに、それが事実に近づいて来てみると、彼のことなども早やどうでも良くなって、悪魔の所在を嗅ぎつけようとしている自分だということは、――悪魔、たしかにいるのだ・・・
横光利一
「微笑」
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