じっしつぎょうむじゅんえき【実質業務純益】
銀行などの金融機関が本業で得た利益を示す業務純益から、特殊な要因を取り除き、本業だけの利益をより厳密に見るための指標。業務純益から、国債等債券関係損益や信託勘定償却額を差し引く一方、一般貸倒引当金繰入額は利益として扱うため加算して算出する。
じっしつけいざいせいちょうりつ【実質経済成長率】
国内で生産された製品・サービスを時価で示した名目国内総生産から物価変動分を除いた実質国内総生産の変化率。名目経済成長率から物価上昇率を差し引いたもの。内閣府が四半期および1年ごとに推計・発表する。景気動向や経済成長の目安となる指標。一時的な物価の上昇や下落に左右されないため、経済規模の実質的な変化を把握することができる。実質成長率。→経済成長率 [補説]物価上昇率が名目成長率を上回ると、名目成長率がプラスでも実質成長率はマイナスになる場合がある。一方、物価下落率が名目成長率の下落幅を上回ると、名目成長率がマイナスでも実質成長率はプラスになる場合がある。
じっしつこくみんしょとく【実質国民所得】
基準年度からの物価の変動を修正した国民所得。
じっしつこようしゃほうしゅう【実質雇用者報酬】
名目雇用者報酬を、ある特定の基準年の物価水準に換算したもの。経済活動の水準の変動や景気の動向を表す重要な指標の一。インフレやデフレによる物価変動の影響を除外して報酬水準の推移や購買力の変動を見るときに用いる。
じっしつじっこうかわせレート【実質実効為替レート】
⇒実効為替レート
じっしつじっこうレート【実質実効レート】
⇒実効為替レート
じっしつしゅぎ【実質主義】
形式にとらわれず、実際の内容を重んじる考え方。
じっしつじゅんしさんがく【実質純資産額】
生命保険会社の財務面での健全性を表す指標の一つ。保険契約者に保険金を支払った後に資産がどの程度残るのかを示すことから、保険会社の自己資本に近い意味合いを持つ。算定の際、有価証券や不動産は含み損益を考慮した時価ベースで評価。金融庁による監督処分の判断指標にも用いられる。
じっしつせいちょうりつ【実質成長率】
「実質経済成長率」の略。
じっしつちんぎん【実質賃金】
名目賃金によって購入できる生活物資やサービスの量で表された賃金。通常、名目賃金指数を消費者物価指数で除した実質賃金指数で表される。→名目賃金