寝静まる(ねしずまる)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ で、家中が寝静まると、何処か一ケ所、小屏風が、鶴の羽に桃を敷いて、すッと廻ろうも知れぬ。……御睦ましさにつけても、壇に、余り人形の数の多いのは風情がなかろう。 但し、多いにも、少いにも、今私は、雛らしいものを殆ど持たぬ。母が大事に・・・
泉鏡花
「雛がたり」
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・・・ 自分の寝静まるのを待って、お政はひそかに箪笥からこの帯を引出し、明朝早くこれを質屋に持込んで母への金を作る積と思い当った時、自分は我知らず涙が頬を流れるのを拭き得なかった。 自分はそのまま帯を風呂敷に包んで元の所に置き、寝間に還っ・・・
国木田独歩
「酒中日記」
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