こいずみじゅんいちろう【小泉純一郎】
[1942〜 ]政治家。神奈川の生まれ。昭和47年(1972)父・純也の地盤を継いで衆議院議員に当選。厚相・郵政相などを歴任。平成13年(2001)自民党総裁選に3度目の挑戦で勝利し首相に就任。靖国神社を公式参拝し、翌年には日本の首相として初の北朝鮮訪問で首脳会談を実現。内政では郵政事業民営化が持論で、同17年、与党議員の造反で民営化法案が参議院で否決されると衆議院を解散、9月総選挙で歴史的大勝。10月に同法案を再提出し成立させた。→安倍晋三
こいずみしんぞう【小泉信三】
[1888〜1966]経済学者・教育家。東京の生まれ。慶応義塾の教授・塾長。マルキシズム批判の理論家として活躍。第二次大戦後、皇太子の教育参与。文化勲章受章。著「リカアドオ研究」「マルクス死後五十年」「海軍主計中尉小泉信吉」など。
こいずみまこと【小泉丹】
[1882〜1952]動物学者。京都の生まれ。寄生虫学を専攻し、特に回虫について研究。著「蛔虫 (かいちゅう) の研究」「進化学序講」など。
こいずみやくも【小泉八雲】
[1850〜1904]英文学者・作家。ギリシャに生まれる。本名、ラフカディオ=ハーン(Lafcadio Hearn)。明治23年(1890)来日。小泉節子と結婚、のち、日本に帰化。松江中学校・東大などで英語・英文学を教えるかたわら日本文化を研究、海外に紹介した。著「知られざる日本の面影」「心」「怪談」など。
こいずみかいかく【小泉改革】
小泉純一郎政権が掲げた新自由主義的な政治方針。また、それによる社会の変化。 [補説]小泉は1990年代以降の景気低迷長期化の原因を、官僚機構の肥大化と民間への過剰な規制に求め、それらの解消をとなえた。具体的には郵政民営化、道路関係四公団の民営化、地方財政を見直す三位一体改革などを推進。平成17年(2005)の総選挙ではこれが支持を集めて自民党は圧勝したが、格差社会を現出させたとして、後の同党や民主党の政権は改革のスピードを緩める政策をとった。