きしだぎんこう【岸田吟香】
[1833〜1905]新聞記者。岡山の生まれ。名は銀次。ヘボンの「和英語林集成」の編集に協力。のち、東京日日新聞の記者。東亜同文会などを創設し、日中文化交流に尽力した。
きしだくにお【岸田国士】
[1890〜1954]劇作家・小説家。東京の生まれ。フランスで演劇を研究。演出家・評論家として日本の新劇運動を指導。文学座創立者の一人。戯曲「チロルの秋」「紙風船」「牛山ホテル」、小説「由利旗江」「暖流」など。
きしだくにおぎきょくしょう【岸田国士戯曲賞】
岸田国士を記念して創設された文学賞。昭和30年(1955)新劇戯曲賞として設置。昭和36年(1961)「新劇」岸田戯曲賞と改称、昭和54年(1979)に現在の名称となる。年に1回、活字化された戯曲作品を対象として選考される。岸田賞。
きしだとしこ【岸田俊子】
[1864〜1901]婦人運動家。京都の生まれ。号は湘烟 (しょうえん) 。明治初期、自由民権・男女同権を説いた。自由党副総理(副党首)中島信行と結婚し、外交界にも活躍。著「善悪の岐 (ちまた) 」など。
きしだりゅうせい【岸田劉生】
[1891〜1929]洋画家。東京の生まれ。吟香の子。白馬会洋画研究所で学び、のちフュウザン会を結成。北方ルネサンス特にデューラーの影響を受けて細密な写実描写に転じ、草土社を創立。晩年は宋元画・初期肉筆浮世絵に傾倒して日本画も描いた。代表作「麗子像」。
きしだえりこ【岸田衿子】
[1929〜2011]詩人・童話作家。東京の生まれ。国士 (くにお) の子。茨木のり子らの詩誌「櫂 (かい) 」に参加し、詩集「ソナチネの木」などを発表。のちに「ジオジオのかんむり」「かばくん」など絵本も多数手がけた。
きしだは【岸田派】
自由民主党に存在した派閥の一。平成20年(2008)に古賀派と谷垣派が合流・再統合した宏池会で、同24年に党総裁の谷垣禎一の総裁選再出馬を古賀誠が支持しなかったことで対立が生じ、谷垣らが再び離脱。残った古賀も派閥会長を辞任し、岸田文雄が継いで成立した。令和6年(2024)解散。
きしだしょう【岸田賞】
⇒岸田国士戯曲賞
きしだふみお【岸田文雄】
[1957〜 ]政治家。東京の生まれ。祖父・父とも衆議院議員を務めた家系で、早稲田大学卒業後、日本長期信用銀行に入行。父の死を受け出馬した平成5年(1993)の総選挙で、旧広島1区(中選挙区)から初当選。宏池会に所属。外相・自民党政務調査会長などを経て、令和3年(2021)年に首相就任。→石破茂