[補説]「市河」姓の人物
市河寛斎 (いちかわかんさい)
市河三喜 (いちかわさんき)
市河米庵 (いちかわべいあん)
姓氏の一。
いちかわかんさい【市河寛斎】
[1749〜1820]江戸後期の儒学者・漢詩人。上野 (こうずけ) の人。名は世寧、字 (あざな) は子静。昌平坂学問所に学び、富山藩校教授となった。著「日本詩紀」「全唐詩逸」など。
いちかわさんき【市河三喜】
[1886〜1970]英語学者。東京の生まれ。東大教授。日本の英語研究の基礎を作った。著「英文法研究」、編「英語学辞典」など。
いちかわべいあん【市河米庵】
[1779〜1858]江戸後期の書家。江戸の人。名は三亥 (みつい) 。字 (あざな) は孔陽、小春。寛斎の長子。中国、宋の米芾 (べいふつ) の書を学び、米庵と号した。門弟に貴人が多く、その書風は大流行したが、没後には急激に廃れた。幕末の三筆の一人。