ていこくがくしいん【帝国学士院】
学術の発達を図ることを目的に、明治39年(1906)文部大臣管理下に設置された最高学術機関。会員は定数100名で、勅任官待遇。日本学士院の前身。
ていこくぎかい【帝国議会】
明治憲法下における、貴族院と衆議院とからなる立法機関。明治23年(1890)開設。権限は天皇の大権によって制限されていた。日本国憲法の成立により国会に改組。
ていこくきょういくかい【帝国教育会】
大日本教育会を母体に、明治29年(1896)に組織された全国的な教育者団体。のち、日本教育会と改称し、昭和23年(1948)まで存統。
ていこくげいじゅついん【帝国芸術院】
日本芸術院の前身。昭和12年(1937)帝国美術院を改組・拡充したもので、美術のほか文学、音楽・演劇の2部門を新設。
ていこくげきじょう【帝国劇場】
東京都千代田区丸の内にある劇場。明治44年(1911)日本最初の純洋式劇場として開場。関東大震災で焼失したが、再建され、昭和41年(1966)東宝が新装改築。帝劇。
ていこくけんぽう【帝国憲法】
「大日本 (だいにっぽん) 帝国憲法」の略。
ていこくしゅぎ【帝国主義】
《imperialism》政治・経済・軍事などの面で、他国の犠牲において自国の利益や領土を拡大しようとする思想や政策。狭義には、資本主義の歴史的最高段階として19世紀後半に起こった独占資本主義に対応する対外膨張政策。「—戦争」
ていこくすいさんかい【帝国水産会】
大正11年(1922)水産業の改良と発達を目的として、各地方の道府県水産会の中央機関として設立された団体。昭和18年(1943)中央水産業会に改組、同23年に水産業協同組合法の成立により解散。
ていこくだいがく【帝国大学】
旧制の国立総合大学。明治19年(1886)帝国大学令により東京大学が帝国大学となり、明治30年(1897)に京都帝国大学の設立に伴い東京帝国大学と改称。以後、東北・九州・北海道・京城 (けいじょう) ・台北 (たいほく) ・大阪・名古屋の各帝国大学が設置された。第二次大戦後、京城・台北の2校以外は新制の国立大学となった。帝大。 [補説]帝国大学の一覧大学名新制大学設置年所在地帝国大学(東京帝国大学)東京大学明治19年(1886)東京京都帝国大学京都大学明治30年(1897)京都東北帝国大学東北大学明治40年(1907)仙台九州帝国大学九州大学明治44年(1911)福岡北海道帝国大学北海道大学大正7年(1918)札幌京城帝国大学−大正13年(1924)ソウル台北帝国大学−昭和3年(1928)台北大阪帝国大学大阪大学昭和6年(1931)吹田名古屋帝国大学名古屋大学昭和14年(1939)名古屋
ていこくとしょかん【帝国図書館】
国立国会図書館支部上野図書館の前身。明治5年(1872)創設の書籍館 (しょじゃくかん) を母体とし、明治13年(1880)東京図書館、明治30年(1897)帝国図書館と改称。昭和24年(1949)国立国会図書館に合併された。