カントンご【広東語】
中国語の一方言。広東省・広西チワン族自治区のほか、香港 (ホンコン) や東南アジアの大陸部などで話されている。粤語 (えつご) 。
カントンじま【広東縞】
広東から積み出されていた絹の縞織物。広東絹。
カントンしょう【広東省】
⇒広東
カントンせいふ【広東政府】
中華民国時代に広東に成立した半独立政権。1917年、孫文らが北京政府に対抗して樹立した軍政府や、1925年に成立した中華民国政府など。
カントンりょうり【広東料理】
広東地方風の料理。味は淡泊で、北京料理とともに代表的な中国料理。
カントンじゅうけつせんちゅう【広東住血線虫】
広東住血線虫症の原因となる線虫。体長はオスが20〜25ミリ、メスが22〜34ミリ。成虫はネズミの肺動脈に寄生する。幼虫はカタツムリ・ナメクジ・タニシ・カエル、淡水産のエビ、陸棲のカニなどに寄生する。人には、これら中間宿主を介して経口感染する。人の体内に入った幼虫は、血液やリンパ液とともに全身を回り、最終的に脊髄から脳に侵入して好酸球性髄膜脳炎を起こす。人に寄生した幼虫は成虫になることなく死滅する。
カントンじゅうけつせんちゅうしょう【広東住血線虫症】
広東住血線虫の寄生による人獣共通感染症。人には幼虫が寄生し、脊髄から脳に侵入して好酸球性髄膜脳炎を起こす。幼虫が寄生するナメクジ・アフリカマイマイ・テナガエビなどを直接あるいは野菜などとともに摂取することにより経口感染する。約2週間の潜伏期を経て、激しい頭痛・発熱・嘔吐・知覚異常・昏睡などの症状が起こる。2〜4週間で自然に治癒することが多いが、感染虫数が多く重篤な場合は死亡することもある。