1. 巧みで、得意とすること。最も得意とするところ。えて物。えて吉。「人にはそれぞれ—不得手がある」

  1. 得手勝手」の略。

    1. 「—のお方が、今宵一夜はおれが物、一寸側を離さぬと」〈浄・傾城酒呑童子〉

  1. 相手がそれと了解できるものをさしていう語。例の所。例の物。例の人。えて物。えて吉。

    1. 「—へ行って、ももんじいで四文二合半 (しもんこなから) ときめべい」〈滑・浮世風呂・三〉

  1. 《猿が「去る」に通じるのを忌むところから》猿。えて公。えて吉。

出典:青空文庫

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