《身に帯びているものの意》
1 一家を構えて独立した生計を営むこと。また、そのくらし向き。せたい。「―が苦しい」
2 住居や生計を同じくする人たちの集合体。せたい。「女―」「大―」「―数」
3 所持している財産・領土や、ついている官職など。
「―所職を帯する程の人の」〈平家・三〉
出典:青空文庫
・・・、琴の糸を辿るよう、世帯染みたがなお優しい。 秋日和の三・・・ 泉鏡花「海異記」
・・・も、三ちゃん、感心に所帯じみたことをおいいだねえ。」 奴は心づい・・・ 泉鏡花「海異記」
・・・……「失礼だが、世帯の足になりますか。」ときくと、そのつもりでは・・・ 泉鏡花「小春の狐」