うちつけがき【打(ち)付け書(き)】
1 手紙で、あいさつなどの前文を略して、いきなり用件だけを書くこと。 2 手紙の上書きに、脇付 (わきづけ) をしないこと。多く目下の者へあてるときにする。 3 絵画・文章などを、下書きなしにいきなり書くこと。
うちつけごころ【打ち付け心】
突然生じた心。できごころ。「—ありて参り来むにだに」〈源・手習〉
うちつけごと【打ち付け言】
ふと思いついたことを、そのまま口に出すこと。また、その言葉。「幸ひ人の光失ふ日にて、雨はそぼ降るなりけりと、—し給ふ人もあり」〈源・若菜下〉
うちつけごと【打ち付け事】
思いがけない出来事。「人の心々もひき別るるやうに、—ども出で来けり」〈増鏡・あすか川〉
うちつけめ【打ち付け目】
ちらっと見ること。ちょっと見。「—かと、なほ疑はしきに」〈源・浮舟〉