ちらしがき【散らし書(き)】
色紙・短冊などに、和歌や文句を行頭・行末や行間をそろえず、濃く薄く、太く細く、さまざまに散らして書くこと。
ちらしがた【散らし形】
「散らし模様」に同じ。「木綿鹿の子の—に、茜 (あかね) 裏をふきかへさせ」〈浮・一代男・三〉
ちらしがみ【散らし髪】
髪を結ばずに、散らしたままにしておくこと。また、その髪。「幽霊は—なれど」〈紅葉・二人むく助〉
ちらしぐすり【散らし薬】
患部のはれや痛みをやわらげるのに用いる薬。「—には崛竟の物が参った」〈二葉亭・浮雲〉
ちらしこうこく【散らし広告】
「散らし1」に同じ。
ちらしずし【散らし鮨】
鮨飯の上に、刺身・ゆでた小えび・玉子焼き・かまぼこ・かんぴょうなどを並べた鮨。関西では、小さく切った具を鮨飯にまぜたものに錦糸 (きんし) 玉子をのせ、ばらずし・ごもくずし・かやくずしなどとよぶ。
ちらしだいこ【散らし太鼓】
《客を散らし帰すところから》興行の終わったときに鳴らす太鼓。追い出し。打ち出し太鼓。
ちらしもよう【散らし模様】
とびとびに散らした模様。散らし形。
ちらしよね【散らし米】
⇒打ち撒 (ま) き
ちらしどり【散らし取り】
1 歌ガルタの遊び方の一。取り札を無造作に散らして置き、取り合うもの。 2 前相撲や稽古のときにする、仕切りなしの取り組み。