ぶんがくかい【文学界】
1 芸術の世界で、文学にかかわる分野。 2 文学にたずさわる人たちの社会。文壇。文界。 [補説]書名別項。→文学界
ぶんがくかくめい【文学革命】
辛亥 (しんがい) 革命後の中国で、旧来の文語文(古文)を捨てて口語文(白話)を使用することを提唱した文学上の運動。儒教道徳への批判を根底に含み、1917年に発表された胡適 (こてき) の「文学改良芻議 (すうぎ) 」、陳独秀の「文学革命論」によって推進され、1918年には口語文で書かれた魯迅 (ろじん) の小説「狂人日記」によってその成果が示された。→白話文学
ぶんがくざ【文学座】
昭和12年(1937)岸田国士・岩田豊雄・久保田万太郎を幹事に結成された劇団。政治性を排し、芸術至上主義的な姿勢をとった。第二次大戦後は森本薫の「女の一生」などの創作劇から翻訳劇まで上演し、杉村春子を中心として活動を続ける。
ぶんがくし【文学史】
文学の歴史。また、それを研究する学問やそれを記述したもの。
ぶんがくしゃ【文学者】
1 文学作品を作る人。作家・詩人など。 2 文学を研究する人。 [補説]書名別項。→文学者
ぶんがくしょう【文学賞】
優れた文学作品・文学者に与える賞。日本では芥川賞、直木賞など、海外ではノーベル賞やピュリッツァー賞の文学部門などがある。 [補説]作家の名を冠した主な文学賞名称対象初回芥川竜之介賞新進作家の小説昭和10(1935)泉鏡花文学賞文芸作品の単行本昭和48(1973)江戸川乱歩賞推理小説昭和30(1955)大仏次郎賞散文作品昭和48(1973)川端康成文学賞短編小説昭和49(1974)谷崎潤一郎賞文学作品昭和40(1965)直木三十五賞大衆文学昭和10(1935)三島由紀夫賞小説・評論・詩歌・戯曲昭和63(1988)山本周五郎賞物語性のある小説昭和63(1988)吉川英治文学賞大衆小説昭和42(1967)松本清張賞長編小説平成5(1993)
ぶんがくせいねん【文学青年】
1 文学を愛好し、作家を志す青年。 2 文弱で、実際的なことにうとい青年を軽んじていう語。「青白き—」
ぶんがくてき【文学的】
[形動] 1 文学にかかわるさま。「—な才能」 2 文芸作品にみられるような趣があるさま。「—な味わいのある庭園」
ぶんがくろん【文学論】
1 文学作品の性質や文学の本質に関する理論。 2 文学に関する議論。「—を戦わせる」
ぶんがくき【文学忌】
作家・詩人・歌人などの忌日。多く、その作品や雅号にちなんで名づけられる。芥川竜之介の「河童 (かっぱ) 忌」、正岡子規の「獺祭 (だっさい) 忌」など。→忌日[補説]