かすがのまんじゅう【春日野饅頭】
厚めに作った皮の上面にヒノキの葉の模様を焼きつけた小判形のまんじゅう。春日饅頭。忍ぶ饅頭。
かすがばん【春日版】
1 平安末期から鎌倉期にかけて、奈良の興福寺で刊行された経典類。春日神社に奉献されたものが多いところからいう。 2 広く、奈良の諸寺で開板された版本の総称。
かすがふじおり【春日藤織】
藤づる・大麻・苧麻 (からむし) などを用い、奈良で織られた太布 (たふ) 。春日藤布 (とうふ) 。
かすがまい【春日舞】
春日大社で、巫女 (みこ) が神前に奏する神楽舞。
かすがまつり【春日祭】
春日大社の祭礼。古くは陰暦2月・11月の最初の申 (さる) の日行われたもので、申祭りともよばれた。現在は3月13日に行われる。賀茂 (かも) ・石清水 (いわしみず) の祭礼とともに三勅祭の一。かすがさい。《季 春》
かすがまんだら【春日曼荼羅】
春日神社の信仰のため、その祭神・境内などを図にした曼荼羅。宮曼荼羅・社寺曼荼羅・鹿曼荼羅などがある。鎌倉・室町時代に流行。
かすがみょうじん【春日明神】
⇒春日権現 (ごんげん)
かすがやま【春日山】[奈良県]
奈良市東部の山。標高497メートル。若草山の南隣に位置し、ふもとに春日大社がある。→春日山原始林
かすがやまげんしりん【春日山原始林】
奈良市東部の春日山にある原始林。春日大社の神山として千年以上も狩猟と伐採が禁止されてきたため、原始の姿が保持された森林が一帯に広がる。昭和30年(1955)特別天然記念物。平成10年(1998)「古都奈良の文化財」の一つとして世界遺産(文化遺産)に登録された。→春日山
かすがわかみやじんじゃ【春日若宮神社】
春日大社の南方にある摂社。祭神は天押雲根命 (あめのおしくもねのみこと) 。12月17日の春日若宮祭(保延 (ほうえん) 祭)は芸能祭的色彩が濃いので有名。