時世(じせい)
の例文・使い方・用例・文例(12)
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・・・ ものは方便、金がもの云う時世に生れて、変におかたいことを云うのは、馬鹿の骨頂だ。 何とか彼とか理窟をつけて、溜めたくないようなふりをしている者のお仲間入りをしていられるものか。何と云われたってかまわずドシドシ溜れば、それでいいのだ・・・
宮本百合子
「禰宜様宮田」
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・・・だろう、鬼髯が徒党を組んで左右へ立ち別かれ、眼の玉が金壺の内ぐるわに楯籠り、眉が八文字に陣を取り、唇が大土堤を厚く築いた体、それに身長が櫓の真似して、筋骨が暴馬から利足を取ッているあんばい、どうしても時世に恰好の人物、自然淘汰の網の目をば第・・・
山田美妙
「武蔵野」
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