じだいそう【時代相】
風俗・風潮など、その時代の特徴となる世相。「—をよくとらえた写真」
じだいちがい【時代違い】
[名・形動] 1 その時代に合わないこと。また、そのさまや、そのような人。時代おくれ。「—なりといへる批評なるが」〈逍遥・当世書生気質〉 2 年代が合わないこと。時代が違うこと。「かかる美女のあるべきものか。都鳥その業平に—にて見せぬ事の口惜し」〈浮・五人女・四〉
じだいのちょうじ【時代の寵児】
その時代の風潮に合った才能を発揮して成功し、人々にもてはやされる人。
じだいばなれ【時代離れ】
時代がかけはなれていること。極めて昔風であること。
じだいまきえ【時代蒔絵】
年代を経た蒔絵。江戸時代には、特に東山時代のものをいった。
じだいまつり【時代祭】
京都市の平安神宮の祭礼。桓武天皇が延暦13年(794)に平安京へ入った日を記念して毎年10月22日に行われる。平安時代から明治維新までの各時代の風俗を示す仮装行列で有名。葵 (あおい) 祭(賀茂の祭)・祇園祭(祇園会)と並んで、京都三大祭りの一。明治28年(1895)の開始。《季 秋》
じだいもの【時代物】
1 長い年数を経てきているもの。年代物。「—の時計」 2 演劇・映画・小説などで、主に江戸時代以前を扱ったもの。まげもの。 3 浄瑠璃・歌舞伎で、江戸時代以前の公卿・僧侶・武家などの社会を題材としたもの。王代 (おうだい) 物・御家 (おいえ) 物も含む。一番目物。⇔世話物。
じだいもよう【時代模様】
1 古い時代の模様。 2 ある時代のありさま。
じだいわたり【時代渡り】
「古渡 (こわた) り」に同じ。「—の柿地の小釣」〈浮・永代蔵・三〉
じだいせい【時代性】
その時代の性質。その時代らしさ。「—に富む小説」