このはずく【木の葉木菟】
フクロウ目フクロウ科の鳥。全長約20センチ。全体に茶褐色で、頭に耳状の羽毛がある。日本では主に夏鳥。鳴き声が「ぶっぽうそう」と聞こえ、「声の仏法僧」という。→仏法僧
このはせんべい【木の葉煎餅】
木の葉の形に作って焼いたせんべい。
このはちょう【木の葉蝶】
鱗翅 (りんし) 目タテハチョウ科の昆虫。翅 (はね) の表面は青色で光沢があるが、裏面は褐色の黒いすじがあり、翅を閉じると枯れ葉そっくりになる。日本では沖縄県に分布。《季 春》
このはてんぐ【木の葉天狗】
1 威力のない小さい天狗。こっぱてんぐ。「いかに—たち、疾 (と) う疾う出でられ候へ」〈謡・鞍馬天狗〉 2 風に舞い散る木の葉を、空を自在に飛び回る天狗にたとえた語。「時雨にも化くるは—かな」〈鷹筑波・四〉
このはどり【木の葉鳥】
スズメ目コノハドリ科の鳥の総称。14種が熱帯アジアの樹林にすみ、雄の羽色は青・緑・黄色などで黒や橙 (だいだい) 色の斑紋がある。
このはとりづき【木の葉採(り)月】
《「蚕にやる桑の葉を摘み取る月」の意から》陰暦4月の異称。《季 夏》
このはばみ【木の葉銜】
「木の葉轡 (ぐつわ) 」に同じ。
このはぶね【木の葉舟】
水上に遠く浮かんで見える小舟を木の葉に見立てていう語。また、水の上に散って浮いている木の葉を舟に見立てていう語。はかないもの、頼りないもののたとえに用いる。
このはむし【木の葉虫】
ナナフシ目コノハムシ科の昆虫の総称。体長6〜8センチ、全体に緑色。背腹は扁平で腹部と脚が葉片状に広がる。雌の前翅 (まえばね) の翅脈は葉脈に似て、木の葉そっくりに見せる。熱帯アジア、南太平洋諸島に分布。
このはむしゃ【木の葉武者】
取るに足らない弱い雑兵 (ぞうひょう) をののしりあざけっていう語。こっぱざむらい。「神変不思議の太刀風に、吹き散らされし—」〈浄・矢口渡〉