しんりんよく【森林浴】
健康法として、森林の中に入り、すがすがしい空気にひたること。精神的な効能のほか、樹木から発散される芳香性物質フィトンチッドによる科学的な効果も見込まれる。 [補説]日本では林野庁が昭和57年(1982)に提唱し、始められた。
しんりんかんりきょく【森林管理局】
国・公有林の管理経営、森林管理署の指導監督などを主な業務とする農林水産省林野庁の地方下部機関。平成11年(1999)に営林局を改組して発足。北海道・東北・関東・中部・近畿中国・四国・九州の7か所に設置されている。
しんりんかんりしょ【森林管理署】
森林管理局の監督下にあって、国・公有林の管理・経営にあたる役所。平成11年(1999)営林署を改組して発足。
しんりんバイオマス【森林バイオマス】
森林から得られる植物由来の生物資源。間伐材・剪定枝・製材端材等の未利用資源、薪・炭・ペレット等の燃料、木酢液等の抽出物など。
しんりんりつ【森林率】
ある地域において森林が占める面積の割合。 [補説]FAO(国連食糧農業機関)の統計によると、世界の森林率は31.5パーセント。上位3か国はスリナム(97.3パーセント)、仏領ギアナ(96.6パーセント)、ガイアナ(93.5パーセント)。日本は68.4パーセントで22位だが、先進国ではフィンランド(73.7パーセント)・スウェーデン(68.7パーセント)に次いで3位(2021年現在)。林野庁の統計によると、都道府県別では高知県(83.6パーセント)が最も高く、千葉県(28.8パーセント)が最も低い(令和4年3月現在)。
しんりんかんりきょうぎかい【森林管理協議会】
⇒エフ‐エス‐シー(FSC)
しんりんげんしょう【森林減少】
森林資源を木材や紙として過剰に利用したり、焼畑や農地への転換などが進行することによって、森林が消失していくこと。→森林劣化
しんりんちず【森林地図】
地球上の森林の分布や状態などの情報を示した地図。NASAやJAXAがそれぞれ地球観測衛星の観測データをもとに作成・発表している。森林マップ。 [補説]平成22年(2010)にJAXAが発表した森林地図は、だいちに搭載されたマイクロ波センサPALSARで撮影した8万6000枚の画像をもとに作成され、森林の被覆状況が濃淡で精密に示されている。
しんりんにんしょう【森林認証】
森林が持続可能な方法で適切に管理されていることを、利害関係者から独立した第三者機関が評価・認証する制度。認証を受けた森林から産出された木材に認証マークを貼付することによってトレーサビリティーを確保している。認証機関として、森林認証プログラム(PEFC)・森林管理協議会(FSC)・『緑の循環』認証会議(SGEC)などがある。
しんりんにんしょうざい【森林認証材】
森林認証を受けた森林から産出された木材。認証材。認証木材。