あぶらずさ【油苆】
漆喰 (しっくい) に混ぜる、菜種油のしぼり袋の廃物をほぐして作ったすさ。
あぶらすすき【油薄】
イネ科の多年草。山野に生え、高さ約1メートル。茎に油分があり、線状の葉が互生する。秋、穂状の花が垂れ下がる。
あぶらすまし【油清汁】
醤油と味噌とをすりまぜたものに、一度煮て冷ましたごま油を加えた煮汁。そばなどにかける。
あぶらずみ【油墨】
固油 (かたあぶら) に油煙の粉を混ぜ、練って作った墨。役者が、まゆ毛やひげをかくのに用いる。くろあぶら。
あぶらぜみ【油蝉】
セミの一種。夏、最も普通にみられ、体長は翅 (はね) の先まで約5.5センチ。翅は赤褐色で、油の染みたような紋がある。幼虫は地中で育ち、7年目に地上に出て羽化し、成虫の寿命は1、2週間。あかぜみ。あきぜみ。じいじいぜみ。《季 夏》「大地いましづかに揺れよ—/赤黄男」
あぶらそば【油蕎麦】
中華麺をスープに入れず、醤油だれや食用油・酢などであえた料理。焼き豚・メンマ・ネギなどの具をのせる。昭和30年代に東京の多摩地方のラーメン店が始めた。
あぶらだま【油玉】
油が玉のようになって水の上などに浮かんだもの。
あぶらチャン【油チャン】
クスノキ科の落葉低木。山地に生え、樹皮は灰褐色で油を多く含む。雌雄異株。早春に淡黄色の小花が集まってつく。黄色の実は裂けて種子を出す。種子から油をとる。むらだち。ずさ。じしゃ。
あぶらつき【油坏】
「油皿」に同じ。
あぶらつぎ【油注ぎ】
「油差し2」に同じ。