・・・「過去一年をふりかえってみて私としてもっとも強い関心を感じることは、個々の法令、個々の規則ということよりも、それらの禁圧的法令、規則の脊後を通じて一貫している最近の政治動向そのものについてである。」「ここ一年以来の民自党政府のやり方には・・・ 宮本百合子 「五〇年代の文学とそこにある問題」
・・・ だから、現在われわれの持ってるどんな女のための法令一つだって実際の困難と必要との経験を徹して作られなかったものはないんですよ。 たとえばソヴェトでは女でも十八歳から選挙権をもっている、ブルジョア国の政治家は、若すぎるという、果・・・ 宮本百合子 「スモーリヌイに翻る赤旗」
・・・それは個人関係で保護されているのではなく、職業組合、労働省の法令、いろいろなもので組織されて保護されているから、非常に安全率が高い。第一組合の中で、或る労働者に対して一つの間違った処置があると、他の労働者がこれに対して自分達が有っている権利・・・ 宮本百合子 「ソヴェト・ロシアの素顔」
・・・「本件の如き憲法や新刑訴の趣旨を蹂りんしているのではないかと被告がすでに思っているような事件においては」「法令が適正に運用されているかどうかを注意し、いやしくも非道、不正を発見したときにはこれが是正につとめなければならない。これは個人の被告・・・ 宮本百合子 「それに偽りがないならば」
出典:青空文庫