ほうてきせいり【法的整理】
裁判所が関与しながら法的手続きによって債権債務を処理する手続き。法人の場合、民事再生法、会社更生法に基づいて事業の継続を図る再建型の手続きと、会社法の特別清算や破産法に基づいて会社を解体する清算型の手続きがある。→私的整理
ほうてきのうしはんてい【法的脳死判定】
臓器移植を行おうとする場合に、臓器移植法に基づき、臓器提供者となる患者について、脳幹を含む脳のすべての機能が不可逆的に停止した状態であることを確認する手続き。深昏睡(痛み刺激に対し全く反応しない状態、または痛み刺激に対して開眼・発語・運動しない状態)、瞳孔の散大・固定、脳幹反射の喪失、平坦脳波を確認し、最後に無呼吸テストを行い自発呼吸の消失を確認する。判定は、臓器移植に関与しない脳死判定経験のある2名以上の医師が行う。深昏睡・無呼吸をきたし、原疾患が確実に診断されていて、回復の可能性が全くない症例であることを前提とし、急性薬物中毒・低体温・代謝障害など脳死と類似した状態になる症例や生後12週未満の乳児などの場合は除外される。→脳死 →臨床的脳死診断
ほうてきぶんり【法的分離】
電力会社の発電部門と送配電部門を分離する発送電分離の形態の一つ。送配電部門を別会社化するが、子会社または持株会社によるグループ会社として電力会社が保有する。
ほうてきあんていせい【法的安定性】
法律の制定・改廃・適用が安定的に行われ、ある行為に伴ってどのような法的効果が発生するか予測可能な状態。 [補説]法秩序に対する人々の信頼を維持するための原則と考えられ、法の恣意的な運用や主観的な解釈などは避けなければならないとされる。
ほうてきせきにん【法的責任】
法律上、負わなくてはならない責任。刑事責任と民事責任がある。→道義的責任
ほうてきそち【法的措置】
法律に則って対処すること。
ほうてきじんかく【法的人格】
⇒法人格