ひうちいし【火打ち石/燧石】
玉髄に似た石英の一種。緻密 (ちみつ) で硬く、灰色や黒色のものが多い。火打ち金と打ち合わせて発火させ、火打ち道具として用いた。フリント。
ひうちいた【火打ち板】
ふすまの枠組みを固定させるため、四隅に打ち付ける三角形の板。
ひうちかえ【火打ち替え】
1 不浄のことがあったとき、穢 (けが) れをはらうために炉の火を新しくすること。 2 新年を迎えるにあたり、炉の火種を新しくすること。
ひうちがね【火打ち金/燧鉄】
火打ち石と打ち合わせて発火させる鋼鉄片。火打ち鎌 (がま) 。火口金 (ほくちがね) 。
ひうちがま【火打ち鎌】
「火打ち金 (がね) 」に同じ。〈和英語林集成〉
ひうちどうぐ【火打ち道具】
火打ちに用いる道具。火打ち石・火打ち金・火口 (ほくち) など。
ひうちば【火打ち羽】
鷹 (たか) の翼の最下部の羽。「藤の先は、—の長 (たけ) にくらべて切りて」〈徒然・六六〉
ひうちばこ【火打ち箱】
1 火打ち道具を入れておく箱。「—をさがし、やうやうに火をおこして」〈人・梅児誉美・初〉 2 狭い家をあざけっていう語。「家貧しくて身代は、薄き紙子の—」〈浄・反魂香〉
ひうちぶくろ【火打ち袋】
火打ち道具を入れて携帯する袋。旅行や軍陣などに携行した。