むえんづか【無縁塚】
弔う縁者のない死者のための墓。万人塚。無縁塔。→無縁墓
むえんでら【無縁寺】
無縁仏を弔うための寺。むえんじ。
むえんのじひ【無縁の慈悲】
一切平等に衆生を救おうとする、仏の慈悲心。
むえんばか【無縁墓】
1 「無縁塚」に同じ。 2 管理する縁故者のいなくなった墓。無縁墳墓。
むえんふんぼ【無縁墳墓】
法律で、管理する縁故者のいなくなった墓。墓の管理者に対して名乗り出るよう告示し、1年以内に申し出がなければ無縁とみなされる。無縁墓。
むえんほうかい【無縁法界】
1 仏語。法界のすべて。無差別平等の世界。 2 縁もゆかりもないこと。また、その人。「—の客に身をまかすをもって」〈浮・禁短気・五〉 3 でたらめ。「帳付けにそのまま—を書くなよと」〈浄・手習鑑〉
むえんぼち【無縁墓地】
弔う縁者がいない死者のための墓地。
むえんぼとけ【無縁仏】
弔ったり供養したりする縁者がいない死者。またその霊魂。
むえんしゃかい【無縁社会】
社会の中で孤立して生きる人が増加している現象を表す言葉。平成22年(2010)にNHKの報道番組の中で用いられた造語。未婚・非婚率の上昇、家族・親族や地域社会における人間関係の希薄化、個人情報保護の行き過ぎ、終身雇用制の崩壊、長期にわたる不況などが原因とされ、孤独死の増加といった問題が生じている。