無聊(ぶりょう)
の例文・使い方・用例・文例(12)
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・・・ 秀麿の心理状態を簡単に説明すれば、無聊に苦んでいると云うより外はない。それも何事もすることの出来ない、低い刺戟に饑えている人の感ずる退屈とは違う。内に眠っている事業に圧迫せられるような心持である。潜勢力の苦痛である。三国時代の英雄は髀・・・
森鴎外
「かのように」
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・・・君は入れられた。すると二階の向側に泊った客が、芸者を大勢呼んで大騒をしていた。君は無聊に堪えぬので、廊下に出て向うを見る。向うでも芸者が一人出て、欄干に手を掛けてこっちを見る。その芸者が連の芸者を呼び出す。二人で何かささやいてこっちを見る。・・・
森鴎外
「二人の友」
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