ねっすいこうしょう【熱水鉱床】
火成鉱床の一。高温の熱水溶液が岩石の割れ目に入り、沈殿または交代作用によって生じた鉱床。金・銀・銅・鉛や、ガリウム・ゲルマニウムなどのレアメタル(希少金属)を豊富に含むことから、調査・開発が行われている。→海底熱水鉱床
ねっすいへんしつ【熱水変質】
熱水溶液の作用で岩石が変質し、新しい鉱物が生じること。熱水変質作用。
ねっすいようえき【熱水溶液】
マグマが冷えて固まる際に生じた水の臨界温度(セ氏374度)以下の高温の水溶液。揮発性成分を多量に含んでいる。→交代作用
ねっすいくっさく【熱水掘削】
氷河や氷床の掘削技術の一。高温の水をノズル先端から噴射し、時速数十メートルという高速で掘削を進めることができる。ドリルのような機械的な掘削器具と異なり、工具の油などで試料を汚染するおそれが少ない。
ねっすいふんしゅつこう【熱水噴出孔】
海底から地熱で熱せられた熱水が噴出する孔。海嶺に沿ってよく見られる。セ氏300度以上の熱水に溶け込んだ金属やその硫化物が析出して煙突状になり、熱水が周囲の海水と反応して変色することでブラックスモーカーやホワイトスモーカーとよばれる。海底熱水鉱床の成因となるほか、熱水に依存する化学合成生物群集のすみかとなる。海底熱水噴出孔。
ねっすいせいぶつぐんしゅう【熱水生物群集】
深海底において、湧出するメタンや硫化水素を含む熱水に依存する化学合成生物群集。
ねっすいへんしつさよう【熱水変質作用】
⇒熱水変質