たまむしいろ【玉虫色】
1 タマムシの翅 (はね) のように、光線のぐあいで緑色や紫色などに変わって見える染め色、または織り色。 2 見方や立場によっていろいろに解釈できるあいまいな表現などをたとえていう語。「—の答弁」
たまむしおり【玉虫織(り)】
縦糸・横糸に異なる色糸を用いて緻密 (ちみつ) に織り、光線の反射によってタマムシの羽のように色の変化がある織物。裏地・レインコート地などに使う。
たまむしかいき【玉虫海気】
縦横の糸の色を変えて織り、光の反射によってタマムシの羽のように色が変化して見える絹織物。
たまむしのずし【玉虫の厨子】
法隆寺に伝わる飛鳥 (あすか) 時代の宮殿形厨子。檜造り、外面は黒漆塗り。高さ226.6センチ。須弥座 (しゅみざ) 上の宮殿形は入母屋造り・錏葺 (しころぶ) きで当代の建築様式を伝え、各部に施された透かし彫りの金具の下にタマムシの羽を置いたのでこの名がある。内部は金銅押出しの千体仏で覆われ、三方の扉および背面と須弥座四面の彩色画は日本最古の本格的絵画の遺品として貴重。