かわらたけ【瓦茸】
サルノコシカケ科のキノコ。枯れ枝や切り株などに屋根瓦状に重なり合って生え、半円形または扇形で、革質。抗がん剤クレスチンが作られる。
かわらにんぎょう【瓦人形】
土焼きの人形。伏見人形・今戸人形・古賀人形など。
かわらのまつ【瓦の松】
《白居易「新楽府・驪宮高」の「牆に衣有り、瓦に松有り」から》屋根瓦の上に生えた松。古びた家の形容にいう。「古郷の垣穂の蔦 (つた) も色づきて—に秋風ぞ吹く」〈新後拾遺・秋下〉 [補説]原詩の「松」は、シダ類またはツメレンゲかとも。
かわらのまど【瓦の窓】
1 土を焼き固めてつくった窓。 2 貧者や隠者の住居。また、そこに住む人。「—、柴の庵 (いほり) の言の葉をも、…漏らすことなし」〈千載・序〉
かわらばん【瓦版】
江戸時代、天災地変・火事・心中などの事件を速報記事にして街頭で売り歩いた印刷物。ふつう半紙一枚刷り。原版として木版が残るが、もとは粘土に文字や絵を彫り、瓦のように焼いて作ったという。読み売り。
かわらひ【瓦樋】
丸瓦で作った、とい。土管。
かわらびさし【瓦庇】
瓦葺 (ぶ) きのひさし。
かわらぶき【瓦葺き】
1 瓦で屋根を葺くこと。また、その屋根。 2 仏寺をいう斎宮の忌み詞。
かわらべい【瓦塀】
平たい瓦を張り、継ぎ目には漆喰 (しっくい) を海鼠 (なまこ) 状に盛り上げた塀。
かわらぼう【瓦棒】
金属板葺き屋根で、傾斜の方向に一定間隔に並べて取り付ける棒状の材。この上も金属板で覆うので、雨漏れに強い。