せいたいがく【生態学】
生物と環境との関係、個体間の相互関係、エネルギー循環など、生物の生活に関する科学。動物生態学・植物生態学や個体群生態学・群集生態学などに分かれる。エコロジー。
せいたいけい【生態系】
ある地域に生息するすべての生物群集と、それを取り巻く環境とを包括した全体。エコシステム。 [補説]生態系では生産者・消費者・分解者による物質循環がみられる。例えば、植物は無機物から有機物を生産、植物を食べる動物は有機物を消費して活動し、動物の排泄物および死骸は菌類が分解して無機物へと還元する。通常はこのバランスが保たれているが、気候変動や人為的影響により崩れることがある。
せいたいけい【生態型】
同種の生物で、生息環境に適応し、異なる形質が遺伝的に固定されてできた型。
せいたいけいサービス【生態系サービス】
人類が生態系から得ている利益。淡水・食料・燃料などの供給サービス、気候・大気成分・生物数などの調整サービス、精神的充足やレクリエーション機会の提供などの文化的サービス、酸素の生成・土壌形成・栄養や水の循環などの基盤サービスがある。生態系サービスは生物多様性によって支えられている。
せいたいけいとせいぶつたようせいのけいざいがく【生態系と生物多様性の経済学】
⇒ティー‐イー‐イー‐ビー(TEEB)
せいたいてきちい【生態的地位】
⇒ニッチ2
せいたいけいひがいぼうしがいらいしゅ【生態系被害防止外来種】
特定外来生物被害防止法による規制の対象外であるが、日本国内で生態系や人、農林水産業に悪い影響を及ぼす恐れのある生物。要注意外来生物に代わり平成27年(2015)より指定開始。環境省・農林水産省がリストを作成する。 [補説]フェレット・アカミミガメ・グッピー・セイタカアワダチソウなど国外から持ち込まれた種のほか、屋久島に持ち込まれたタヌキなど、本来その地域に生息していなかった在来種も対象となる。
せいたいけいインフラ【生態系インフラ】
⇒生態系インフラストラクチャー
せいたいけいインフラストラクチャー【生態系インフラストラクチャー】
土壌・植物・昆虫などがもたらす生態系サービスを社会基盤に活用すること。グリーンインフラストラクチャーとほぼ同義。生態系インフラ。
せいたいてんじ【生態展示】
主に動物園で、動物の本来の生息環境をできるかぎり再現し、動物と環境全体を観察できる展示。生態的展示。→形態展示 →行動展示