・・・ 一九二七年度の技術学校卒業生を、産別、出身、ロシア共産党所属率とわけて見るとこういう工合だ。 産別 労働者出身率 ロシア共産党及青年同盟への組織率工業 二四・六 二〇・七〃 七二・五 四〇・〇農・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
・・・の重大な責任は、社会的労働において既に産別に組織されているこういうコムソモール、労農通信員の創造力を正しく芸術活動へ導くことにある。人為的な作家の産業別わりあては、或る種のオッチョコチョイな作家が工場から工場へと鉛筆をもって飛びまわるという・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・この種の事情は産別宣伝部で発行した『官憲の暴行』という各職場からのルポルタージュをよむと、誰にしても諒解せずにはいられない。 この重大な時期に民主主義文学運動の中軸としての労働者階級としての文学は、小市民をふくむ一般勤労者の文学とどうち・・・ 宮本百合子 「五〇年代の文学とそこにある問題」
・・・文化における資本主義の害悪を具体的に感じたすべてのものは、日本の人民の自主的な文化を守り、それを発展させることが、経済と政治の面における人権確立にともなう実際的な一つの要素であることを自覚した。産別、総同盟をふくむ労働組合と民主的文化団体の・・・ 宮本百合子 「今日の日本の文化問題」
・・・は、直接工場に附属しているものとそうでないものとある。もう一つは、生産組合によって建てられた、産業別の「大クラブ」で、工場に属さずに地区的になっている。 この「大クラブ」は産別は違っても、その地区の住民――勿論労働者だ――は利用すること・・・ 宮本百合子 「ソヴェトの「労働者クラブ」」
・・・ 産別会議情報宣伝部が編輯し、出版した『官憲の暴行』という戦後労働運動弾圧の記録がある。現場の労働者によってかかれたらしいこの記録が、もっと各現場組合の文学的能力を生かしていたら、どんなに浸透的で永続する読後感を一般の読者に印象づけるこ・・・ 宮本百合子 「その柵は必要か」
・・・最も進歩した良質の文化人は、今日、文化生産者としての社会的責任を自覚しはじめている。産別のうちで文化面に密接な勤労者が、自分たちの職場の機能を、最も自主的文化財として自覚することこそ自然な発展である。〔一九四七年三月〕・・・ 宮本百合子 「文化生産者としての自覚」
・・・民主的な労働組合の発達した国では、それぞれ産別の組合が立派なクラブの建物を持っていて、スケートリンクや、競技場、プール等持っているところさえあります。 この働く人々の文化への要求というものはその人々の働きがその社会で、どういう扱いをうけ・・・ 宮本百合子 「若人の要求」
出典:青空文庫