目立て(めたて)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ゴリゴリ、ゲリゲリと鋸の目立てをするような音はほとんど聞かれなくなった。そうして、この鉄片の軽く地面をたたくコツコツという音が、次第にそれほど不愉快でなく、それどころか、おしまいにはかえって一種の適度な爽快な刺激として、からだを引きしめ、歩・・・
寺田寅彦
「試験管」
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・・・しかしそれは結局は弦の美しい音を出すための争闘過程であって、決して鋸の目立てのような、いかなる人間の耳にも不快な音を出すためではないのである。しかし弓を動かす演奏者の手首がわがままに堅くては、それこそ我利我利という不快な音以外の音は出ないで・・・
寺田寅彦
「「手首」の問題」
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