あがたありき【県歩行】
律令制下の地方官が、任国から任国へ転々と勤務して回ること。
あがたぬし【県主】
大化の改新以前、県を統治した首長。朝廷直轄地の長とも、国造 (くにのみやつこ) の支配下ともいう。祭祀もつかさどった。のちに姓 (かばね) の一つとなった。
あがたのいど【県の井戸】
平安京大内裏の西隅(現在の京都市上京区)にあった県宮 (あがたのみや) の井戸。また、その辺りの地名。山吹と蛙 (かえる) の名所。[歌枕]「かはづ鳴く—に春暮れて散りやしぬらん山吹の花」〈続後撰・春下〉
あがためし【県召】
「県召の除目 (じもく) 」の略。
あがためしのじもく【県召の除目】
国司などの地方官を新たに任命する公事 (くじ) 。毎年正月以降の春に行われた。春の除目。外官 (げかん) の除目。→司召 (つかさめし) の除目