せっかいいおうごうざい【石灰硫黄合剤】
農薬の一。有効主成分は多硫化カルシウムで、ハダニ・カイガラムシやうどんこ病・銹 (さび) 病の殺虫・殺菌、およびミカンの着色促進に用いられる。
せっかいか【石灰化】
血液中のカルシウムが組織に沈着すること。脊椎動物では燐酸 (りんさん) カルシウム・炭酸カルシウムが沈着して骨ができる。病的には変性に陥った所で起こりやすく、結核病巣などでもみられる。
せっかいか【石灰華】
湯の花の一。温泉・鉱泉の湧出口などにできる炭酸カルシウムの沈殿物。
せっかいかいめん【石灰海綿】
海綿動物のうち、骨格が炭酸カルシウムからなるもの。体内の構造は比較的簡単で、浅海に多い。アミカイメン・クダカイメンなど。
せっかいがん【石灰岩】
炭酸カルシウムを主成分とする堆積岩 (たいせきがん) 。主に方解石からなり、ふつう白色や灰色。貝殻・サンゴ・有孔虫などの生物遺体が堆積した生物岩と、化学的沈殿により形成された化学岩とがある。セメント・石灰などの原料、石材として利用。→石灰石
せっかいがんしょくぶつ【石灰岩植物】
石灰岩地域によく生育する植物。クモノスシダなど。
せっかいさつざい【石灰擦剤】
石灰水とごま油などの植物油を等量に混ぜ合わせた、やけどや皮膚・粘膜のただれに塗布する薬剤。
せっかいすい【石灰水】
水酸化カルシウムの飽和水溶液。強いアルカリ性を示し、二酸化炭素を通じると炭酸カルシウムを生じて白濁する。
せっかいせき【石灰石】
セメント・肥料などの工業用原料として利用される場合の石灰岩のこと。
せっかいそう【石灰藻】
藻類のうち、石灰質を体壁に沈着するものの総称。サンゴモ科の紅藻などがある。熱帯地域でサンゴ礁の形成に関係する。