ふくだぎょうかい【福田行誡】
[1809〜1888]幕末・明治の浄土宗の僧。武蔵の人。号、建蓮社立誉。維新の廃仏毀釈 (きしゃく) に際し、諸宗の僧と同盟会を組織して仏教擁護のために活躍。浄土宗管長。縮刷大蔵経刊行にも貢献。著「雪窓答問」など。
ふくだきよと【福田清人】
[1904〜1995]小説家・児童文学者。長崎の生まれ。昭和30年(1955)浜田広介らと日本児童文芸家協会を設立。同42年開館の日本近代文学館設立にも尽力した。作品に「春の目玉」「秋の目玉」「暁の目玉」三部作など。
ふくだしげお【福田繁雄】
[1932〜2009]グラフィックデザイナー。東京の生まれ。だまし絵の技法をふんだんに取り入れたポスターや、錯視を利用した立体作品などを多数制作。平成9年(1997)紫綬褒章受章。
ふくだたけお【福田赳夫】
[1905〜1995]政治家。群馬の生まれ。農相・蔵相・外相を歴任したのち、昭和51年(1976)首相。日中友好条約を締結。「昭和元禄」「狂乱物価」などを造語する。昭和53年(1978)退陣。長男の康夫も平成19年(2007)首相に就任した。→大平正芳
ふくだつねあり【福田恆存】
[1912〜1994]評論家・劇作家・演出家。東京の生まれ。恆存は「こうそん」とも。芸術院会員。保守派の論客として平和論・憲法問題・国語問題などに評論活動を展開。演劇人としては現代演劇協会を創立、劇団「雲」主宰。「シェイクスピア全集」の翻訳で岸田演劇賞。評論に「人間・この劇的なるもの」、戯曲に「キティ颱風 (たいふう) 」「総統いまだ死せず」など。
ふくだとくぞう【福田徳三】
[1874〜1930]経済学者。東京の生まれ。東京商大教授。理論的にはマーシャルを中心とした新古典学派の立場にたち、社会政策における改良主義の原理確立に努めた。著「社会政策と階級闘争」「厚生経済研究」など。
ふくだひでこ【福田英子】
[1865〜1927]婦人運動家。岡山の生まれ。旧姓、景山。自由民権運動に参加。大井憲太郎らと大阪事件に連座。明治40年(1907)雑誌「世界婦人」を創刊。著「妾 (わらわ) の半生涯」など。
ふくだへいはちろう【福田平八郎】
[1892〜1974]日本画家。大分の生まれ。装飾的傾向の強い、明快な色面構成の作品で知られる。文化勲章受章。
ふくだやすお【福田康夫】
[1936〜 ]政治家。東京の生まれ。父の元首相赳夫の秘書官を経て、群馬県の地盤を継ぎ平成2年(1990)に衆議院議員に当選。平成12年(2000)から森喜朗・小泉純一郎両内閣で官房長官を務める。平成19年(2007)9月に首相に就任。親子2代での就任は史上初。参議院で野党が多数を占めるねじれ国会の中、民主党との大連立に失敗。薬害肝炎救済法・補給支援特別措置法を成立させ、道路特定財源の一般財源化を推進。該当者不明の年金記録、後期高齢者医療制度への移行、原油・食糧の世界的な高騰、財政再建と景気対策などの問題を抱えながら、平成20年(2008)9月、約1年で辞任。→麻生太郎
ふくだは【福田派】
自由民主党にあった派閥の一。党風刷新連盟・清和会(のちの清和政策研究会)の昭和37年(1962)から同61年(1986)における通称。田中派と角福戦争と呼ばれる政争を繰り返した。→安倍派