置(き)所(おきどころ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・身の置所もござりませぬで。……消えるまで、失せるまでと、雨露に命を打たせておりますうちに――四国遍路で逢いました廻国の御出家――弘法様かと存ぜられます――御坊様から、不思議に譲られたでござります。竹操りのこの人形も、美しい御婦人でござります・・・
泉鏡花
「山吹」
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・・・取散らした包紙の黴臭いのは奥の間の縁へほうり出して一ぺん掃除をする。置所から色々の供物を入れた叺を持ってくる。父上はこれに一々水引をかけ綺麗にはしを揃えて、さて一々青い紙と白い紙とをしいた三宝へのせる。あたりは赤と白との水引の屑が茄子の茎人・・・
寺田寅彦
「祭」
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