胸を冷やす
不安や危険を感じてぞっとする。肝を冷やす。「流石の鉄面皮 (ずうずうしき) 悪婆といえども、争 (いか) でか—・さざらん」〈逍遥・当世書生気質〉
胸をふくらます
期待や喜びで胸がいっぱいになる。「希望に—・す」
胸に響く
「胸に応える」に同じ。
胸に刺さる
心に強い衝撃を受ける。心に刺さる。「恩師の言葉が—・る」
胸を刺す
心に強い衝撃をあたえる。「深い悲しみが—・す」
胸に落ちる
納得がいく。腹に落ちる。腑 (ふ) に落ちる。「先生の言葉が—・ちる」
胸が締め付けられる
悲しみや不安などで胸が圧迫されたように苦しくなる。「災害報道に—◦られる思いだ」
胸が張り裂ける
悲しみや苦しみなどで心がいっぱいになる。「愛犬の死に—・けそうだ」
胸を弾ませる
喜びや期待などで心が落ち着かなくなる。わくわくする。「—・せて入学式を待つ」
胸に穴が空いたよう
あって当たり前のものや大切なものがなくなったときの、喪失感を表す語。心に穴が空いたよう。 [補説]特に強調する際には「ぽっかり(と)」を伴うこともある。「定年退職をしたら、胸にぽっかり(と)穴が空いたようだ」