草鞋を脱ぐ
1 旅を終える。 2 旅の途中で宿泊する。旅宿に落ち着く。 3 各地を転々とするばくち打ちなどが、ある土地に来て一時身を落ち着ける。
草鞋を穿く
1 旅に出る。 2 罪を犯したばくち打ちなどが、土地を離れる。「長の—・く」 3 売買の時などに、値段を偽って上前をはねる。「草履の売人 (うりて) にわらぢはくあり」〈滑・膝栗毛・八〉
わらじおや【草鞋親】
他村からの移住者が村入りを承認してもらうために、保証人に頼む家。また、その家の主人。寄り親。
わらじがけ【草鞋掛け】
1 わらじをはいていること。わらじをはいたままであること。遠くへ出かけたりするさまを表す。 2 わらじをはくときに当てる足の甲掛け。
わらじくい【草鞋食い】
「わらじずれ」に同じ。「足に—は出来ぬかや」〈一葉・大つごもり〉
わらじざけ【草鞋酒】
旅立ちの際に、わらじをはいたまま飲む酒。別れに際しての酒盛り。
わらじずれ【草鞋擦れ】
わらじの緒で足の皮がむけて痛むこと。わらじくい。
わらじせん【草鞋銭】
わらじを買うぐらいの金。旅費としてのわずかの金銭。
わらじだいおう【草鞋大王】
仁王門の仁王のこと。祈願の人がその前にわらじをぶら下げるところからいう。
わらじばき【草鞋穿き】
「わらじがけ1」に同じ。