くすりがり【薬狩(り)/薬猟】
「競 (きそ) い狩り」に同じ。《季 夏》「古図に見る大和菟野 (うだの) の—/月斗」
くすりぐい【薬食い】
冬、滋養や保温のために鹿・イノシシなどの肉を食べたこと。獣肉は忌んで一般には食べなかったが、病人などは薬になるという口実を設けて食べた。《季 冬》「客僧の狸寝入りや—/蕪村」
くすりこ【薬子】
平安時代、元日に、宮中で供御 (くご) の屠蘇 (とそ) などの毒味をした未婚の少女。くすこ。《季 新年》「元三の—」〈枕・一五六〉
くすりざけ【薬酒】
からだの薬となる酒。薬を入れた酒。薬用酒。
くすりし【薬師】
医者。くすし。「—は常のもあれど賓客 (まらひと) の今の—貴かりけり」〈仏足石歌〉
くすりだい【薬代】
病院や薬局に支払う薬の代金。また、治療費。
くすりちゃ【薬茶】
茶のようにして飲む薬用の飲み物。黒大豆・陳皮 (ちんぴ) ・ショウガなどを用いる。
くすりづけ【薬漬(け)】
たくさんの薬を服用させられること。
くすりづつみ【薬包み】
1 薬を包んだもの。また、そのような包み方。「紫の七重薄様に、—に押し包みて」〈十訓抄・一〉 2 女御 (にょうご) ・更衣などの入内 (じゅだい) のとき、薄様1枚に歌を書いて、他の薄様を重ね、四方に押し折って遣わされたもの。
くすりとり【薬取り】
1 薬草などの薬の材料を採取すること。また、その人。 2 医者へ薬を取りに行くこと。また、その人。